建築家

LEICA M9+SUMMILUX-M 1:1.4/50 ASPH.
欧米の家は概して窓が小さい。それに対して日本では、窓を大きくしてて外光や風などを積極的に取り入れた。
これは外を生活の障害と考えるか見方にするかという考え方の違いから来ているという。
・・・と書いていて思いだしたこと。
私の自宅の近くに家を建てた某大手出版社のご隠居さんは、有名な建築家に設計を依頼した。
「せっかく自然の中に建てるのですから窓を大きく取って・・・」
という要望は、
「建て売り住宅じゃないんだから、窓が大きいなんて品がない」
の一言で片づけられ、建った家のコンセプトは「洞穴」。
景色の良い高台に建つ窓のない黒い外観、ベニヤ板の打ちっ放しという
玄関にたどり着くために垂直のはしごを上るときだけが唯一自然を身近に感じられるというその家は、建築科先生と施主の満足度100対0という典型的な芸術作品となったのだった。
